イラストレーターに発注するときに危険な表現

これも仕事、だけど。

仕事してて大変なのは、お客さんの意図をくみ取ること。
どういうものを希望されているのか、何を考えているのか、よく聞いてよく考えることも必要になります。
まれにガッチリイメージが固まっていて、ものすごく具体的な指示をくださる方もいらっしゃいますが、まぁマレです。
大体はこちらから色々聞いて、掘り下げて、っていう作業が必要になります。

で、そういうときにちょっと困る表現がありまして。

それが「普通」。

この表現、難しいんですよ。
なんでかって言うと、私と相手の普通の基準が違うからです。

普通ってめっちゃ曖昧な表現なんですよ。
住んでいる地域や時代、その人の育ってきた環境でも変わってくるので、ピッタリ同じ「普通」を持つ方はいないかと思います。

何か比較対象があっての普通ならまだわかるんですけどね。
「大きい」と「小さい」と「普通」とか。
あぁこの間くらいかな、って思えます。
そうじゃないときの普通ってめっちゃ難しいです。

過去の事例

一度あったのは、イラストのお仕事にて。
ラフを出して相手のご意見を伺うと「もう少しこの服普通にできますか」って。
普通の服って何……?

確かそのとき描いてたのは、カジュアルな服の女子高生だったかと思います。
ショート丈のオーバーオールだったかな。

私は普通に描いたつもりなんです。
しまむらで買えそうなやつを描いたんです。

でも「普通にして」って。

そこからもう、大変です。
何をどう思って「普通じゃない」と思ったのかを聞かなきゃいけません。
デッサン悪くて形が異様に見えるのかな、色が奇抜なのかな、ここの飾りがイマイチなのかな、と。

あれやこれやを質問して、結局オーバーオール自体を変えてほしかったようです。
引き出すの大変。

あとお雑煮描いたら「普通のにしてください」って言われました。
私にとっては普通の雑煮を描いたつもりなのですが、なぜか引っ掛かり。
よくよく聞いてみると、私と相手の住むところが違っていたため、お正月に食べるお雑煮の種類も違っていたようです。

私にとっても普通のお雑煮は、白みそに丸餅。
向こうさんはおすまし。

そりゃあ食い違うよ!!
お互いの普通が全然違うよ!!

そんなことがあり、指示や修正にちょっぴり時間がかかることも。

嬉しいご指示はこれ

「普通」というあいまいな表現は避けて、具体的なご指示をいただけると嬉しいです。

「この服オーバーオールじゃなくて、ショートパンツとTシャツにできますか」とか。
「お雑煮は関東風に描いてください」とか。

それだと食い違うこともなく、求めるものがきちんと分かります。

もしそこまで具体的にイメージできていない場合は、「こうしたい」というのを言葉にしてもらえるとありがたいです。
例えば「明るくて活発で元気な女の子を描いてほしい」とかですね。
求めているものに近いキーワードを出してもらえると、こちらはそれをくみ取っていくつか提案することもできます。

もしイラストレーターにご依頼する機会がありましたら、参考にしてみてくださいませ。

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