話題のトレパク
トレパクの話が話題ですね。
パクられた側の方は相当気分悪いでしょう。
トレパクとは、誰かの作品をトレース(転写)して自分の作品を作ること。
これを自分の作品として公開すると著作権法違反、犯罪です。
イラストレーターなら絶対やっちゃいけません。
著作権のこと
作品があれば、著作権はその作った人にあります。
その作品をどうこうする権利は作者にあるため、勝手にグッズ化したりしてはいけません。
いらすとや等のフリー素材で配布されている画像は、自由に使っていいですよという許可を出している作品です。そういったものは配布元の規約の中で自由に使えますが、それも著作権は作者のもの。
違反すると10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金が科せられることもあるので、他人の作品は勝手に使ったりトレースしてはいけません。
例外もある
他人の作品をトレースして自分の作品として公開するのは著作権の侵害です。
ただ、全てのトレースがダメだというわけではありません。
練習に使う
例えば、自分の絵の練習としてトレースをするのはアリです。
上手な人の絵を写すのはとてもいい練習になるので、方法としてはオススメです。
ただし、その作品をSNSなどで公開するのはダメ。
あくまで自分の練習、人に見せないところでやらないといけません。
個人的に使う
お気に入りのイラストや写真を個人的に使うのは、実はアリです。
スマホの待ち受けにしたり、お部屋に飾ったり、そういった個人の使用は問題ありません。
他人の作品を印刷してグッズを作り販売するのは違法です。
あくまで個人で楽しむように気をつけましょう。
トレースは自分の作品で
どうしてもこのポーズが描けない!
この人のこの構図で描きたいのに!!
なんてことも、たくさん絵を描いていれば必ずあります。
そういったときは、他人の作品を参考にせず、自分で資料を用意するようにします。
人体がうまく描けないなら、そのポーズを自分で撮影して使います。
自分で撮った自分の写真はトレースし放題です。
今は自撮りするための三脚やリモコンなども安く手に入りますので、イラストレーターなら1セットは持っていると便利かと思います。
人体以外なら、描きたいものの現物を写真に撮ります。
動物が描きたいなら動物園に行く、物が描きたいならその物を手元に用意する。
それで用意した資料は自分のものなので、トレースもいくらでもできます。
なのでどうしても描けないからトレースしたい場合は、必ず自分で資料を用意しましょう。
自分の力で
他人の作品を使っては、自分の作品になりません。
自分の作品は自分で描きましょう。