グダグダのフリー駆け出し
会社が嫌でいきなりフリーランスとして活動していた私は、知識もコネもなく試行錯誤の日々でした。
確定申告はわからない。営業の仕方が分からない。名刺交換どーやるの??
グダグダで始まった活動です(笑)
そのときにたどり着いたひとつの答えを書いていこうと思います。
答えと言っても「絶対にこれが正しい!!」ってことじゃなくて、私の場合はこっちで正解だったよっていうひとつのパターンと思って読んでもらえると嬉しいです。
好きなだけだはダメだった
よくイラストレーターは「ひとつの作画を極めればいいのか、色々描けた方がいいのか」という議論がされます。
色んな方がいらっしゃるので、もちろん回答も色々ありますね。
私の場合は後者で、色々描けたから仕事がもらえました。
元々アニオタなので、描いていた絵もそういった絵でした。
好きな作品のキャラクターとか、漫画の模写とか、ゲームっぽいオリキャラとか。
こんなん↓
こういうので仕事ができればいいなと思っていたのですが、まぁ、仕事にならないならない。
確かにこういう作画の出番って、ソシャゲとかラノベとかだと思うんですけど、そういうのって割と有名な方にお声がかかるんですよね。
私のようなペーペーは、よくても元の作画を真似て新しいイラストを起こすような仕事くらいで、自分の作画でやれることはまぁないですね。
もちろん当時は今以上に実力不足だったので、それもひとつ要因かと。
別の土俵へ移動
あ、ここじゃ私仕事回ってこないなと感じて早々に撤退。
じゃあどこでなら仕事になりそうか考えて、色々と手を動かしてみました。
どんなイラストが仕事になりそうか、どんな作画なら私にも描けるか。
他の売れっ子のイラストレーターさんの真似をしたり、ソフトの設定をいつもと変えてみたり。
学生時代は美術系の授業を専攻して色々描かされていたおかげか、新しい作画を作るのはそんなに苦じゃありませんでした。
(当時の先生方ありがとうございます。)
色々考えた結果、今後描き続けることを考えると、ある程度描きやすくて自分の好きな作画じゃないとしんどいなと気づきました。
なので自分の好きは軸において作品を作ることに。
なんやかんや描いて、落ち着いたのがこちら。
ググって出たきれいな女の人の写真を基に描きました。
我ながらいいのができたなと自画自賛。
目と口元の表情がお気に入りです。
昔から強弱をつけた線画好きで、それにシンプルなべた塗りをあわせています。
あとは魅力的になるように、唇だけぼかしが入っています。
さらに自分のものにすべく、同じ作画で何度も作品を描き、手に覚えさせました。
プラス、イラレで描けるような作品をもうひとつ。
いらすとや的な、汎用性のあるものを作りました。
そしたらこのふたつの作画が仕事になりました!!
ノベルティ用似顔絵
最終的に似顔絵まで発展しました。
イラストは需要を満たすためのもの
結局イラストは求められたものを出せないと仕事にならないんですよね。
残念ながら私が最初に描いていたものは需要がなかった。
でも違うものを描けるようになったとたん、仕事につながるようになりました。
しかも系統の違うイラストをいくつも用意できるから、色んな業種の人に提案できるようになりました。
「子供向けのイベント用であれば、かわいい方」「30代の女性向け商品ならカッコいい方」と、相手がほしいものを描けます。
おかげで色んな業種の方とお仕事させていただいております。
漫画イラストは趣味でチマチマと描いています。
あわよくばそっちもできないかな、と(笑)
ということで、私の場合は、色々描けた方が仕事になりましたよ、というお話でした。
ご参考になれば幸いです。